こんにちは、あるいはこんばんはゲベルク織部です。
先日(3月15日)にアニメ「チ。-地球の運動について-」が最終回を迎えました。当日はアニメ終了直後サカナクションの怪獣のMVが配信され、X界隈ではお祭り騒ぎでした。
今日はチ。-地球の運動について-の新たな考察をお話ししたいと思います。まぁアニメ完結記念ということで死んだはずのラファウの2度もの登場現象について「ダンダダン」的解釈?妄想?をしてみたいと思います。
死後2度姿を現すラファウについて、彼だけがそのような能力を持っているのは非常に奇妙で違和感があります。
世界を変える大きな望みと僅か12歳で自ら死を選ぶ悲劇のゆえ彼はダンダダンの「カシマレイコ」や「アクロバティックさらさら」のような都市伝説が擬人化した怪異に変化してしまっていると僕は考えます。
そうして怪異となった彼は人々に地動説を受け継がせ、敵対する教会を弱体化させ執念深い異端審問官ノヴァクを後悔の中死なせ、(僕の以前語った最終回の考察では)最終的に地動説を物語の世界から現実世界へ転移させ、現実のものとしたのです。
これはオープンメタバース(※1)による現象、あるいは「ソフィーの世界」のようなメタ(※2)的現象なのかもしれません。
地動説を受け渡して死んでいった者たちは満足し笑顔で逝っています。それは怪異となったラファウの能力による現象(呪いと祝福)なのです。
また、オグジーが瀕死の状態で見た夢に現れた大学の教授(と思われる)人物も姿かたちは違ってもラファウなのだと思っています。さらに考えを広げればこの世界のオグジーにマルチバース(※3)のオグジーを、彼のここまでの努力に報いる手向けとして見せたのかもしれません。
しかし、地動説のバトンを渡し死んでいった者の満足な死は何なのでしょう?あれほど天国を切望したオグジーに希望ある死(死体を焼かれて灰になるので教義では地獄行なのに)をもたらしたことは、そう導いたラファウは都市伝説の怪異ではなくまるで新しい神ではないでしょうか?ということは怪異となった彼がつかさどる「地動説」とはまるで新しい神ではないでしょうか?
新しく生み出されていく理論や発見といった 「知 = チ。」とは「物の怪」なのでしょうかそれとも「神」なのでしょうか?結局結論は以前僕が考察したのと同じ物語(フィクション)世界の理念を現実世界へ転移させた執念の物語、それはメタやオープンメタバースと呼ばれるものなのではないでしょうか? (イメージとしては「ソフィーの世界」と「スパイダーマン ノーウェイホーム」を足したような現象)
実際この世は一つではなく、多次元宇宙や異世界、物語や電脳世界など様々な世界が複雑にからみあって存在し、我々の魂?記憶?人格は様々な世界を移動してうつろっているものなのかもしれません。
また、ラファウは今や現実世界の我々にも多大な影響を与えた、新たに発生した実体化した都市伝説なのかもしれません。
フッダをはじめとする仏教の仏は般若心経が数式として存在を生み出しているという話をどこかで聞いたことがあります。
地動説を拠り所として存在している都市伝説が具現化したものがラファウという解釈?妄想もおもしろいのではないかと思い今回の考察を行いました。
ちなみに冒頭のイラストは都市伝説化したラファウと怪異化したラファウをイメージして作成しました。
今回は以上です。
※1 オープンメタバース(open metaverse):多元宇宙、VR空間等を行き来すること(メディアでの解釈では物語と物語、または現実世界との行き来を指す)
※2 メタ(meta):高次の、超える、といった意味の学術用語。物語中の登場人物が読者、現実世界に干渉する現象をさすこともある。
※3 マルチバース(multiverse):日本語で「多元宇宙」と訳され、私たちのいる宇宙以外に観測することのできない別の宇宙が存在しているという概念を示す科学用語。
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